Q_市販の薬剤を使い、自宅でセルフカラーする場合の質問です
ネットで色々と調べていましたが、矛盾する意見がいくつかあったので美容師さんに聞きたいと思いました
「1.根元は体温で染まりやすいため毛先から染めて、時間差で後ほど根元を染めるのか、あるいはセルフの場合は毛先が染まりやすいので先に根元で後で毛先なのか?」
美容院でのカラーでは薬剤を乗せた後にラップを巻いて輪っかがぐるぐる回る機械で熱を与える
セルフカラーではさすがにこれを再現するのは難しい
この場合
「2.ラップかシャワーキャップを髪に装着し、40度程度のお風呂に浸かりながら体の熱で染めやすくするべきか、あるいはカラー剤をつけながら入浴はNGで、汗で薬剤が目や肌に垂れてしまうので危険なのか?」
「3.カラー剤を乗せる前にはシャンプーのみでよく髪を洗い、よく乾かしてからカラーするべきか、あるいはカラーを入れる前に髪を洗う必要はなく、ブラッシングなどでほこりを落とす程度で良いのか?」
長くなりましたが、よろしくお願いします…
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A_以下、頂いたご質問に一つ一つ回答いたします
根元か毛先かは髪のコンディション次第です
まず「根元は体温で染まりやすいため…」というのは事実です
別のQ&Aでも紹介しましたが、頭皮に近く、体温の影響を受けやすい髪の根元1センチ部分は、毛先よりも明るくなりやすい特徴があります
ただし、だからといって必ずしも毛先から染めたほうが良いわけではありません
・お客様が出したい色味、狙っていく色味によって
・アンダーレベル (カラーリングする 前の髪の毛の明度、明るさ)によって
根元から染めたほうが良い場合と、反対に毛先から染めたほうが良い場合、それぞれのパターンがあります
根元からか?あるいは毛先からなのか?に関しては、お客様ごとの髪のコンディションに左右されるため、共通の答えというものはありません
入浴しながらのカラーは絶対に避けて下さい
「2.ラップかシャワーキャップを髪に装着し、40度程度のお風呂に浸かりながら体の熱で染めやすくするべきか…」に関して、染まりづらい髪の毛に対してラップを巻いて、ドライヤーなどで熱を当てることは確かに明るい色味を出す場合には効果的です
ただし、
・熱の当て方にムラが出れば、色ムラの原因になってしまう
・熱を当て過ぎれば、明るくなり過ぎてしまう
といったリスクもあるため注意が必要です
ご自宅でのセルフカラーの場合、別のQ&Aでも紹介しましたが、原則としてラップを巻いて、その上からタオルを巻き、体温を使って温める、程度の施術までにしておいたほうがリスクも少なく、よりキレイな仕上がりにすることができると思います
なお、「あるいはカラー剤をつけながら入浴はNGで、汗で薬剤が目や肌に垂れてしまうので危険なのか?」とのことですが、お風呂に浸かりながらのカラーは絶対にオススメできません
お客様がおっしゃる通り、カラー剤を乗せたまま入浴してしまえば
・汗をかいて、カラー剤が目や顔周りについてしまう
・目などのデリケートな部分に薬剤が入れば大変なことになってしまう
といった大きなリスクがあります
入浴中のカラーは絶対に避けるようにして下さい
多少の整髪料なら洗わずカラーは染まります
最後に「3.カラー剤を乗せる前にはシャンプーのみでよく髪を洗い、よく乾かしてからカラーするべきか、あるいはカラーを入れる前に髪を洗う必要はなく、ブラッシングなどでほこりを落とす程度で良いのか?」とのことですが、これは、別のQ&A「スタイリング剤がついたままでカラーできますか?一度、シャンプーするべきですか?」でも紹介しましたが、極端なケースを除けば多少整髪料が付いていてもカラーで染めることは可能です
ブラッシングなどもあまり神経質になり過ぎる必要はございません
・ベタベタになるほどにワックスや整髪料が付いている
・ガチガチに固まるようなジェルで髪を固めている
といった極端なケースを除けば、仮にそのまま髪の毛にカラー剤を塗っても、通常どおり色は入ります
もちろん、スタイリング剤がベタベタについている場合は、一度シャンプーしてからカラーを入れるほうがオススメです
ただし、敏感肌の方の場合は、一度シャンプーしてからカラー剤を使うことで、頭皮の油分がかなり取れてしまった状態で薬剤を乗せることになりますので注意が必要です
是非参考にしてみて下さい
カラーだけでのご来店も大歓迎です
是非一度、体感してみてください…
ご来店、お待ちしております…
【KORD_TOKYO】